ヘルシンキから20分の島で開く企業・顧客招待イベント完全ガイド
要点(2026年夏): 顧客招待イベントや企業イベントの舞台はヴァリサーリ島(Vallisaari)。ヘルシンキのカウッパトリ(マーケット広場)からフェリーでわずか20分です。1人あたりの料金(税抜):ワインテイスティング 59ユーロ、振り返りワインテイスティング 89ユーロ、3コースディナー 49ユーロ、ヨガ 30ユーロ — テイスティングとディナーには料理代が含まれています。テラスでのワインテイスティングはおよそ62〜80名まで対応可能。それより小規模なグループにはCafe IISI全体、またはそのミーティングコーナーを、大規模なグループの会場と収容人数は見積もり時に確定します。雨天時はプログラムを屋根付きのワインバーン(Viinilato)へ移動。予約は個別見積もりで進みます:貴社向けの見積もりを依頼する →
100年もの間、ヴァリサーリ島には誰も足を踏み入れられなかった。弾薬庫を抱える閉鎖された軍事島で、その門を普通のヘルシンキ市民がくぐることはなかった。門が開いたのはようやく2016年——そしてその最初の夏だけで、島には6万人を超える来訪者が押し寄せた。
30ヘクタールの「立入禁止の地」。カウッパトリからフェリーでたった20分。
そして今、あなたはお客様をまさにその場所へ案内できる。ヘルシンキのマーケット広場からフェリーで20分の島で開く顧客招待イベントや企業イベント——このガイドでは、1人あたりの料金、フェリー時刻、雨天時の代替プラン、そして経費区分までを解説する。お客様が「またヘルシンキの会議室か」と記憶の隅に追いやるのではなく、本当に心に残るイベントにするために。
お客様はあなたのイベントを覚えているだろうか、それとも会議室の記憶に埋もれてしまうだろうか
顧客招待イベントを計画する人事担当者、アシスタント、営業責任者は、誰もが最終的に同じ問いにたどり着く。このイベントは記憶に残るのか、それとも「またコーヒーが少し残念なホテルの会議室」として片づけられてしまうのか。
その不安には根拠がある。産業医のエイラ・ロース氏は、単発のレクリエーションやウェルビーイングデーが長期的な職場の幸福度改善にほとんど寄与しないと公に指摘している。企業は仕事の本質的な課題とは無関係な、ありきたりなアクティビティに予算を投じてしまいがちだという。花輪を編んだところでチームは救われない。
そして、顧客との関係も同じだ。
会場についても事情は変わらない。アラス・シー・プール(Allas Sea Pool)では、会議室単体の費用だけで600〜1,450ユーロ(税抜)——グループの人数と時間による——料理の話はまだ出てもいない。他のどの部屋とも変わらない空間に対して料金を払い、そのうえで料理代が加算されていく。
しかし、お客様は「部屋」を記憶しない。覚えているのは、どこかへ連れて行ってもらったという体験そのものであり、誰かが自分たちのために手間をかけてくれたという事実だ。会議室ではない場所を探しているなら、ワインテイスティングからディナー、ヨガまで、企業向けプログラムを1ページにまとめて確認できる。
一般市民が100年間立ち入れなかった島
ヴァリサーリ島について、ほとんどの人が気づいていない事実がある。そもそも、この島には「行くこと自体ができなかった」のだ。
100年以上の間、この島は閉鎖された軍事拠点であり、弾薬庫だった。その門を一般のヘルシンキ市民がくぐることはなく、夏の別荘所有者もハイカーも——1世紀以上にわたって、誰一人としていなかった。島は地図の上には存在していたが、実質的には「使われない場所」だった。
門が開いたのは、わずか2026年から数えて10年前、2016年のことだ。
これは、一般的な思い込みを覆す事実でもある。予約が取りやすい場所は、それだけ「特別感」が薄れると考えがちだ——1時間おきにフェリーで行ける場所なら、特別な体験にはならないのではないか、と。
ところがヴァリサーリ島では、その論理が逆転する。ここは10年前まで誰も足を踏み入れられなかった土地だ。お客様をここへ案内するということは、単なるベルベットロープの向こう側やVIPブースへの案内ではなく、かつて「禁じられていた場所」への本物のアクセスを意味する。
そして自然も、それを知っている。人間が不在だった間、この島は自らのペースで生い茂った——今では30ヘクタールの中に400種を超える植物が、誰にも植えられることなく自生し、戻ってきている。
小道は19世紀の火薬庫やバンカーのそばを通り抜ける。ここは「自然に見えるようにデザインされた公園」ではない。自然そのものが、かつての要塞を静かに取り戻した場所だ。その違いは、お客様にも肌で伝わるはずだ。
コーヒーカートが島のイベント会場になるまで
2019年、IISIはヘルシンキのMaria01の地下にある、ただのコーヒーカートだった。最初の2か月間の売上は180ユーロ。1日180ユーロではない——2か月合計で180ユーロだ。
そんなある日、一人の客がカートに歩み寄り、オリバーとカシミール・ライホ兄弟に、二人がその存在すら聞いたことのなかった島に建つ、放置された2棟の小屋を持ちかけた。それがどんな場所なのか、情報は何もなかった。保証も一切なかった。あるのは、まだ見たこともない島に建つ2棟の廃屋だけ。
兄弟はそれを引き受けた。
無謀な賭けだった。足を踏み入れたこともない島に、事業の最後の資金を投じる——そんなことをどんな経営指南書も勧めはしない。しかし時に、計画よりも「場所」そのものが物を言う。
今、IISIはこの2シーズンで4,500人を超えるワインテイスティングの来場者を迎え、2025年の夏には100日間で90件のイベントを運営した。地下のコーヒーカートは、ヘルシンキで唯一の「島のワインバー」となり——企業が顧客を案内する場所へと姿を変えた。
期待が高まりすぎる前に、正直にお伝えしておきたいことがある。IISIは夏の場所だ。シーズンは5月から9月中旬までで、9月には華やかなシーズン終了パーティーで幕を閉じる。
忘年会シーズンのイベントは扱っていない。冬の島は静かで、12月のイベント会場をお探しなら、ここは選択肢にならない。しかし5月から9月にかけては、この20分のフェリーが、都心のボールルームに毎回勝る。Maria01の地下のコーヒーカートが、かつての軍事島のイベント会場へと成長した全ストーリーはこちらから。
島の顧客招待イベントの料金と、その中身
料金設定はシンプルで、すべて1人あたり(出典:iisivallisaari.fi/yrityksille)。税区分はB2B請求向けの内訳(2026年夏時点):
- 企業向けワインテイスティング — 59ユーロ+税/人。約2時間のテーマ制テイスティングで、ワイン約5種と、本格的なタパスビュッフェが必ず付く。
- 振り返りワインテイスティング — 89ユーロ+税/人。チームの振り返り(レトロスペクティブ)をワインテイスティングと組み合わせて行う。仕事とワインを同じ時間の中で。
- 3コースのビュッフェディナー — 49ユーロ+税/人。
- ヨガ — 30ユーロ/人。島の景色の中で行うヨガ。
サウナ、大人数グループ向けの専用フェリー便、オーダーメイドのプログラムなどは、見積もり時に追加できる。
会議室モデルとの決定的な違いが一つある。料理代は1人あたりの料金にすでに含まれているという点だ。会場費と料理代を別々に払う必要はない。1つの価格で、会場そのものと、皿の上に並ぶものの両方をカバーする。会議室単体で600〜1,450ユーロ、そこにケータリングが加算される従来モデルと比べれば、予算への影響は一目瞭然だ。
グループ人数に固定の最低人数はない。唯一の条件は、サービス内容によっては最低請求額が設定される場合があるということ——つまり「最低消費額」であって「最低人数」ではない。少人数のチームでも問題なく利用できる。
実際には、会場はグループの規模に合わせて調整される。小規模なチームにはCafe IISI全体、またはそのミーティングコーナーが適しており、テラスでのワインテイスティングはおよそ62〜80名まで対応できる。それより大きなグループの会場と収容人数は、見積もりの過程で調整・確定される。
つまり、会場を事前に自分で選ぶのではなく、グループの人数と希望を伝えると、IISI側が適切なプランを提案し、見積もりの中で収容人数を確定させる仕組みだ。誰も「思っていた人数と違った」という状態で当日を迎えることがないように。
タイミングについて一つ助言がある。夏は短い。2025年夏、IISIは100日間で90件を超えるイベントを運営しており、人気のある日程はすぐに埋まってしまう。顧客招待イベントで特定の週を検討しているなら、早めに見積もりを依頼したい。その週になってから連絡するのでは遅い。
そして、忘れてはならない点——ソムリエは英語を話す。参加者に海外からのゲストが含まれる場合も安心だ。テラスの写真や、島で予定されているテイスティングの様子はこちらから確認できる。タパスビュッフェやテラス、プログラムが実際にどんな雰囲気なのか、見積もりを依頼する前に目で確かめられる。
フェリー、天候、請求、経費区分——イベントを本当に成功させるために
ここからが、発注する側が「本当に決断していいのか」を左右する部分だ。順に不安を解消していこう。
フェリー。 JTライン(JT-Line)のウォーターバスがカウッパトリから出発し、所要時間は約20分。運航はおおよそ1時間おき。参考までに、トゥルク群島のイベント会場までは、ヘルシンキから車や電車でおよそ2時間かかる(約150km、車で約1時間50分)。ヴァリサーリ島は、都心からわずか20分だ。
唯一の現実的な懸念——橋のない島に、ゲストが取り残されてしまうのではないか——には、事前の対策がある。グループ向けには、専用のフェリー便を手配することが可能で、公共のウォーターバスの最終便に縛られることなく、イベントの終了に合わせてフェリーを出発させられる。公共便を利用する場合、最終の復路便は夜に出るが、正確な時刻は日によって異なるため、当日の時刻は必ずjt-line.fiで確認してほしい。記憶に頼った時刻をあてにしないこと。
天候。 ここは海に浮かぶ島であり、正直に伝えておきたいことがある。当日は基本的に屋外中心のプログラムで、天候の影響を受ける。ゲストには「重ね着」を勧め、流行のアウターではなく、しっかりとしたコートを用意してもらうのがよい。ただし、プログラムそのものが天候に左右されるわけではない。ワインテイスティングはCafe IISIのテラスで行われ、雨が降った場合は隣接する屋根付きのワインバーン(Viinilato)へ移動する——イベント自体が中止になることはない。事前に知っておくとよい点が一つある。ヴァリサーリ島では直火が禁止されており、焚き火は代替プランにはならない。代替プランは常に「屋根のある場所」だ。
請求。 企業イベントは個別のチケット販売ではなく、問い合わせと見積もりを通じて進む。請求書払いが推奨される支払い方法で、支払い条件は見積もりと注文確認書に明記される。大人数のグループがチケットを一枚ずつ購入するのではなく、合意したプログラム内容に基づき、イベント全体が一括で請求される仕組みだ。最終的な参加人数、キャンセルや変更の条件も、見積もりと注文確認書の段階で確定する。見積もりを依頼する際には、参加人数を更新できる期限をあらかじめ確認し、契約に明記してもらうとよい。
経費区分。 事前に確認しておくべき重要なポイントがここにある。顧客を招待するイベントは、フィンランドの税制上「交際費(edustusmenot)」として扱われるのが一般的で、法人税の計算上は50%のみが損金算入できる(法人税法 EVL 8条1項8号)。付加価値税(消費税)の控除は一切認められない。一方、通常の商談時の飲食や、全社員に開かれたレクリエーション・マーケティング目的のイベントは、全額損金算入できる場合がある。この線引きは金額に大きく影響するため、自社イベントの性質を顧問会計士に確認し、vero.fi(フィンランド税務局)の最新情報を予算確定前に確認してほしい。
この4つが明確になれば、当日はおのずと動いていく。お客様はフェリーを降り、10年前なら足を踏み入れることすらできなかった土地に立つ。その20分前、彼らはまだカウッパトリに立っていた。旅の時間はそれだけだった——そして、それこそが記憶に残るものになる。
よくある質問(FAQ)
IISIヴァリサーリ島での顧客招待イベントの料金はいくらですか?
料金は1人あたりで設定されています。ワインテイスティング59ユーロ+税、振り返りワインテイスティング89ユーロ+税、3コースディナー49ユーロ+税、ヨガ30ユーロです。テイスティングとディナーには料理代が含まれます。固定の最低グループ人数はありませんが、サービス内容によっては最低請求額(最低消費額であり、最低人数ではありません)が設定される場合があります。
ヴァリサーリ島までの所要時間はどのくらいで、当日中に確実に戻ってこられますか?
カウッパトリ発のJTラインのウォーターバスで約20分、5月から9月中旬まではおおよそ1時間おきに運航しています。大人数の企業グループには専用フェリー便の手配をおすすめします。公共のウォーターバスの最終便に縛られずに済みます。公共便の最終復路便は夜に出発しますが、時刻は日によって異なるため、イベント当日の時刻は必ずjt-line.fiで確認してください。
当日雨が降った場合はどうなりますか?
ワインテイスティングはCafe IISIのテラスで行われますが、雨天時はイベントを中止することなく、隣接する屋根付きのワインバーン(Viinilato)へ移動します。またヴァリサーリ島では焚き火が禁止されているため、直火は代替プランにはなりません。代替プランは常に屋根のある屋内スペースです。プログラムは基本的に屋外中心のため、ゲストには重ね着を勧めてください。
島でどのくらいの規模のグループまで顧客招待イベントを開催できますか?
固定の最低グループ人数はありません。テラスでのワインテイスティングはおよそ62〜80名まで対応可能で、小規模なチームにはCafe IISI全体、またはそのミーティングコーナーが適しています。それより大きなグループの会場と収容人数は見積もりの際に確定します。グループの人数と希望を伝えると、IISI側が適切なプランを提案します。
顧客招待イベントは会社の経費として控除できますか?
顧客を招待するイベントは一般的に「交際費」として扱われ、法人税の計算上50%のみが損金算入できます(法人税法 EVL 8条1項8号)。付加価値税の控除はありません。一方、通常の商談時の飲食や全社員に開かれたレクリエーションイベントは、全額損金算入できる場合があります。自社の状況については顧問会計士やvero.fiで確認してください。
参加人数の変更やイベントのキャンセルは後から可能ですか?
企業イベントは個別のチケット販売ではなく、問い合わせと請求書払いで進みます。そのため、最終的な参加人数、キャンセルや変更の条件は見積もりと注文確認書の段階で合意します。見積もりを依頼する際に、参加人数を更新できる期限を確認しておくと、事前に契約へ明記してもらえます。